Mint60 を注文したものの一向に発送されない(この記事書いている間に発送されて届きました)。
しかし自作キーボード作りたい熱が高まっていたので Helix 注文して作りました。
前回 Majestouch MINILA Air をいじったおかげで、キーボードのだいたいの仕組みを知れたため思ったよりは難しくなかった。
それでも何箇所か引っかかった部分があるので、作成により学んだことと失敗を書き残しておきます。
完成したもの
キースイッチ
スイッチはKBDfansで購入。
Gateron の Silent Red で統一。
初めて Silent Red 使ってみたけど動画で見た以上に静か。
茶軸に慣れていたから押してる感がないのが寂しいが1週間くらい使ってたら慣れた。
キーキャップ
いろいろ選択肢があるけど、よさそうなものは$100 超えだったり、届くのに時間がかかったりするので、早く使いたいから FILCO のキーキャップを購入。
黒以外売ってたんだと初めて知った。触り心地も慣れているのでいい感じ。
TRS ケーブル
よくあるやつを購入。
今回の作成で得た学び
はんだこてを近づけて溶かすのではなく、はんだを近づけて溶かす
どうやらはんだ付けにおいては常識らしい。
はんだ付けし続けていたら自然をこうなったので、みんな最適化していくとこうなるのだろう。
置きはんだというテクニック
HelixのSMDダイオードは、ランド片側を予備はんだしておいて、ピンセットでSMDダイオードをおさえながら予備はんだを溶かして固定するとスムーズに付けられるというTipsを昨日ないんさんから教えてもらった (動画はないんさんの半田付け) #mkmoku2 pic.twitter.com/ulcBn2lF1f
— 💿MC ⒸⒹ-ⓇⓄⓂ︎📀 (@riv_mk) 2018年2月26日
最近はこうやってLEDのはんだ付けをしてます。
— ないん (@pluis9) 2018年2月14日
予め一ヶ所予備はんだしておき、ピンセットで押さえて実装して、残りを仕上げる。#Helix祭り pic.twitter.com/0dKSq9ONq2
コテ先は C 型が使いやすい
コテ先は尖っているほうが便利だろうと思ってたけど、尖っているとコテ先の温度が上がりにくくて、むしろ汚くなることが多かった。
あと溶かしたはんだを基板に置くときも C 型のほうがやりやすかった。ネット上の意見どおりだった買っておいてよかった。
はんだ吸い取り器 超便利!!
後述するが、すべてのキースイッチを外さねばならず、はんだ吸い取り線だけですべてやるのは辛かったので買いました。
流石にはんだこてセットや電動のものは高かったので、手動ポンプ式のものにしました。
吸い取り先がシリコンになっているので、しっかり接着すればスポっと取れるのが気持ちいい。
場所によってはんだ吸い取り線のほうが使いやすい場合もあるので、適宜使い分けていくのがいい。
テスターによる確認 大事!
キースイッチを全部付け終わって動作確認していたときに、いくつか反応しないキーがあった。
はんだ付けし直したりしても効果なくて、スイッチの問題かと思ってスイッチも交換したけど変わらず。
テスターで調べたらスイッチ自体のはんだ付けは問題なくて、ダメだったのは抵抗のはんだ付けのほうだった。
これ以降の反応しないキーについては、最初にテスターでどこが通電できていないか調べてから対処できたので、なんだかわからないけど全部外して全部付けるといったことをせずに済んだ。テスターによる確認大事。
とにかく通電していれば、はんだをたっぷり付ける必要はない
はんだ付けといえば、基板の穴を覆うようにしっかりつけるイメージがあったが、Helix のスイッチ穴は広いため覆うようには付けられない。
要は通電すればいいので、スイッチ足と基板を必要最低限につけるだけでいいことに気づいた。
こっちのほうがはんだ取るときにも楽だし。
失敗したこと
USB micro-B のモゲ対策で USB が刺さらなくなった
モゲると聞いていたのでアロンアルファで補強したが、液が広範囲に広がってしまい USB の差込口まで行き、USB が挿せなくなってしまった。
これでひとつ Pro micro をダメにしてしまった。
モゲ対策はもっと粘度の高い接着剤にするか、グルーガンとかのほうがよさそう。
右手側の Underglow LED を貼り付ける方向が逆だった
helix/buildguide_jp.md at master · MakotoKurauchi/helix · GitHub
公式ガイドは左手用しか記載がなかったので右手で失敗した。
Underglow LED を逆に付けてしまい Pro micro を PC がまるで認識しなくなってしまった。
Pro micro の LED も光らないしなにか悪いんじゃないかといろいろ左手用のと交換したり、はんだ付けし直したりしてかなりハマった。
いろいろやっている途中で Pro micro を本来指す場所と一段替えた場所(左端側)に指すと Pro micro の LED が反応したので、それに呼応して Underglow LED の一番左だけが一瞬光った。
だけどひとつだけ光るなんておかしいなと、それで Underglow LED が原因じゃないかと気付けた。
LED テープをよくよく見たら ◁ で通電する方向が印刷されていたおり、逆に貼っていたのがわかった。
Underglow でしかも右手側だと Web に情報ないので結構困った。
誰かの参考になればと右手の基板写真を以下に上げておきます。
上部アクリルプレートを付ける前にスイッチ付けちゃった
早くスイッチ付けたい欲に突き動かされて、プレート差し込む前にスイッチはんだ付けしてしまった。
左右のスイッチを全部取らないといけないことになって、あまりにも辛いので先に話したはんだ吸い取り器買った。
アクリルプレートは溶けるし割れやすい
アクリルプレートは気づいたら一部溶けてた。おそらくはんだ吸い取り線の残骸か、はんだこての近くに置いてしまったのだろう。
あとキーキャップ付けるときにぐいぐい押してたらパキっと鳴ったので、どこかヒビ入ったか割れた。アクリルは耐久性に難あり。
ただどちらも上部プレートだったからスイッチに隠れてほとんど見えないのが救い。